響の瞳は綺麗で吸い込まれそうだった。

近くで見るとやっぱりかっこいい。

こんなにもカッコよかったんだ。

「……そろそろいい?」

響はあたしの唇を指でなぞった。

「キス、してもいい?」

あたしは真っ赤なまま、首を横に振った。

「それならやーめた」

響はあたしの横に寝転がった。

「嫌がってる奴にキスしても意味ないし。どうせなら俺を好きになってからの方がいいし」

もう!!

「今日はもう寝ようかな」

「そうだね…」

なんか、あたし、落ち込んでない?

キスされなくて残念がってるの?

そんなわけないじゃん。

そんなわけ………ないもんね。