「響、抹茶クッキー食べたの?」

「うん!友達に貰って食べたら抹茶だった」

何貰ってんの!?

その友達、許さん。

お陰でこっちは大変な目に遭ってるんだから!!

「西宮さんを呼ばなきゃ……」

「だーめ。今日は俺だけ見てればいいんだよ?」

響はドアに鍵をかけた。

どうしよう。

響の力が強すぎて振りほどけそうにないし、西宮さんを呼ぶ手段もないし。

キスされる前にどうにかしないと!

「ねぇ、華」

今日の響の声は甘い。

「俺がクッキー食べた理由分かる?」

「知らないわよっ」

「華と夜を楽しむためだよ?今日はたくさーん遊ぼうね」

響がやばい。

こんなキャラじゃないのに!