響の顔が本気で、ドキドキした。

いつになく、カッコよくて。

あたし、今日は寝られないかも。

夜はメイド服じゃなくて、パジャマだから余計。

トントン。

「入れ」

入った途端、ぐいっと腕を引っ張られ、抱きしめられた。

「待ってたよ、華」

なんか、響の様子が変!

机の上を見ると抹茶クッキーの残骸が残っていた。

嘘でしょ。

まさか、あれを食べたの?