あれから黙々と窓拭きをするあたし。

パソコンとにらめっこする響。

何一つ、言葉を交わしていない。

拭き終わったので、部屋に戻ることにした。

「じゃあ、戻るね」

「ああ」

そっけない返事。

さっきまでの響はどこに行ったんだろう。

可愛かったのにな。

「じゃあ、おやすみなさい」

「は?お前と一緒に寝るつもりなんだけど」

「あたしはそんな予定ないけど」

「お前は主人の命令が聞けないのか。寝る準備が整ったら俺の部屋にまた来い。分かったな」

はあ!?