恥ずかしい。

ものすごくそう思った。

「部屋に戻るね」

「………行くなよ」

え?

響は近づいてきた。

「俺、お前に言わないといけないことがあるんだけど」

顔が近づいてきて、ぎゅっと目を閉じた。

キスされる……!

「…………何期待してんだよ。窓拭けって言ったろ。戻るなら仕事してからにしろ、ばーか」

「期待なんてしてない!!離れろ!」

ああ!!!

やっちゃった!

恥ずかしい……今すぐ消えたい。