「響」

お父さんの声にびっくりしているようだった。

どんだけ、警戒してんだろ。

「これからも華さんを守りなさい」

「言われなくてもそうする」

お父さんは笑った。

「それにしても、お前は意外に行動派なんだな。右京さん家まで行ってさらったり、指輪までプレゼントして」

わあ!

この指輪は…。

「やはり、母さんの息子だな」

響の強引なところはお母さんに似たのかもね。

「これから華はどうなるんだよ」

「それはだな」