あれ、なんかダルい。

こんなの久しぶりだ。

あたしは起き上がることが出来なかった。

熱かも。

トントン。

「華さん。入るね」

「右京くん、ごめん。あたし、熱出した」

右京くんはあたしの額を触った。

「ほんとだ。今日は学校休もう」

「…そうする」

右京くんは執事さんにその事を言いに行ってしまった。

しばらくして、なぜか右京くんが戻ってきた。

「右京くん、学校は?」

「休んだよ。今日は華さんの看病をしようと思ってね」

「いいのに」

「熱を出したのは僕のせいでもあるしね」

あたしは首を横にふった。

違う、右京くんのせいなんかじゃない。