「華さん。待ってたよ」

右京家に行くと、右京くんがわざわざ出迎えてくれた。

「荷物持つね」

「いいよ。あたしは今日から右京くんのメイドだし」

「遠慮はしなくていいよ」

「でも…」

「これは主人命令だよ?」

「はい」

右京くんはやっぱり優しい。

もともと優しかったしね。

「ここが華さんの部屋だよ」

「ありがとう」

「いいよ。今日は遅いし、ゆっくり休んでね」

「はい」

なんかやっぱり違うな。