西宮さんのレッスンはすごく厳しかった。

「華さん、真面目にやってますか!?響お坊っちゃまのために頑張ってください」

「はい……すみません」

「さあ、やりますよ」

西宮さん、優しい見た目と違ってすごく怖い……。

それから日付が変わるまで練習した。

「そろそろやめましょう」

「はい」

あたしは部屋に戻ってからもステップの確認をした。

ダンスは大の苦手だから、人一倍練習しなきゃ。

そうは思うけど体が動かない。

もうダメ……。

あたしは床で寝てしまった。