その答えが分かったのは戒壇巡り(かいだんめぐり)をした時だった。

真っ暗闇を壁に沿って歩いて錠前を触る。

真っ暗な廊下は狭いため、二人ずつが妥当だ、先生はそう判断したそうだ。

スタンプをゲットするためにはこれをしなきゃいけないのか。

「響、手繋いでいい?」

「怖いのかよ」

「……うん」

あたしは暗くて狭いところが苦手。

誰かがいなきゃ絶対行けない。

「……離さないでね?」

「ああ」

あたしたちは階段を降りていった。