「芹沢、ちょっといいか?」

朝食の前、先生に呼び出された。

「あの、なんですか?」

「藤堂が熱を出したんだ。芹沢には悪いが看病してくれないか?」

あたしのせいだ。

あんなに寒いのにずっと居たから。

「……はい。響の専属メイドなので」

「ありがとう。後はよろしくな」

あたしは班の子に伝えて、響の部屋へ言った。

同じ部屋の真島くんや内藤くんは違う部屋に移動したらしい。

「お邪魔します…」

響は苦しそうに寝ていた。

本当にごめん。