「落ち着いたか?」

響は泣き止むまでずっと背中をさすってくれた。

「うん……」

「ほら、見ろよ」

響は空を指差した。

そういえば、星が綺麗だったけ。

「願い事しとこ」

響は流れ星に何かを願っていた。

やっぱり子どもぽいとこあるよね。

あたしも星に願っておくことにした。

何を願おうか悩んだけど、響を見て思い付いた。

響が幸せになれますように。