「嬉しかったけど、切なくなったの。良介に恋人が出来たら、こういうこともするのかなって」

そらちゃんは後悔しているようにも見えた。

「それが嫌だって、初めて思ったの」

くだらない話してごめんね、と最後に言ってきた。

「……そらちゃんはすごいよ。あたしは右京くんが好きだけど、なかなか行動出来ないし」

弁当を作るぐらいしかね。

「え、右京くんなの?てっきり、藤堂くんだと……」

「ないない」

ありえない。

と、思いたい。

「華ちゃんがそう思ったんなら、右京くんなんだよ。頑張ってね」

「ありがとう」