「お兄さん、モデルとかやられてる方ですか?」

そう聞かれた真城くんは、

いやいや、とはにかみながら手を横に振る。

それに「うそー!」とメンバーの4人はびっくり顔。


「なるほど、ちなみに誰推しですか?」

ニヤリ顔のハルトくんは、そんなことを聞きだす。

待って、私の付き添いで来てるだけだから真城くんに推しはいないよね!?

と1人で慌てる私を見て、真城くんは不敵に笑ったあと、

私を指差しながら、

「彼女がハルトくん推しなので、ハルトくんだけは推さないです」

と、ハルトくんに届くくらいの声量で言った彼。

そんな真城くんの言葉を聞いたハルトくんは、「…やられたわー」

とマイクを通して言うので、会場中にハテナが浮かぶ。 

コタロウが、「お兄さん誰推しって?」と聞くと、ハルトくんは立って、

「彼女がハルトくん推しだから、ハルトくんだけは推さないって」


その言葉を聞くや否や、会場中が「フー!」と冷やかしモードに。

「ふふ、あれ、俺めっちゃ敵対心向けられてるってこと?」

「ハルト、お兄さんに近づくとキレられるぞ」

と、メンバーが話すから、思わず笑ってしまった。


そうして、


なんと、


真城くんはMy.Lightメンバーに顔を覚えられるという、偉業を成し遂げてしまったのです…。