んでんで、その隣の席の子、伊住ちゃん。伊住ちゃんだからイスミンって呼ぼー。
そう、そのイスミンは、なんか推し?よくわかんないんだけど、『ハルトくん』っていうアイドルのファンらしくて。
奇しくも、そのハルトくんとマッシーの顔が似てるらしくて!たまげたよね!
マッシーと2人で話してるときに俺がそのハルトくんをスマホで調べてみたら……、
うん、確かに似てる。
ハルトくんをクールにしたらマッシーって感じ。
それみてマッシーはさぁ、
じゃあそれを利用して好きにさせられないか、
とか、
でも、それだとハルトくんの代わりなのかな、
とか。
すっごい悩んでて、ほんと面白かったよね!
だって、あんなイケメンがどうしようとか言ってんだよ!誰だってマッシーのこと好きになるでしょ!
とか思ったけど、イケメンにはイケメンなりに大変なんだろうなぁ、ともやっぱり感じるよね。
これまで外見しか見られなくて辛かったのかなーと思うと、イスミンがマッシーの中身まで、
マッシーの優しさとか、イスミンへの愛情を分かってあげられる子ならいいのになーって願っちゃった!
そして俺が色々と相談乗ってあげてた甲斐もあって?
2人が付き合うことになって!本当に嬉しかったよねー、お赤飯炊きそうになっちゃった!
でもさ、付き合ってもマッシーの悩みは尽きなくて。
今度は、下の名前で呼びたいけどうざいって思われないかなーとか言ってんの!いやもう呼びなさいよ!ってなっちゃうよね!
マッシーはそんな感じでイスミンを溺愛するばかりに、わりかしヘタレな一面もあるわけだけど。
やっぱりアイツはできた男なんだよねー。
1組の女子とかはマッシーのイスミンへの溺愛っぷりを知ってるから大丈夫なんだけど、
他のクラスとか他の学年の女子は、やっぱりマッシーに告白しに来るみたいで。
その度にマッシーはちゃんと丁寧に断ってるの。
しかもそれを、イスミンには知られないうちにぜーんぶだよ!凄いよね?
他の女の子を雑に断るとイスミンに何かされるかもしれないからって。
でも、イスミンに知られても嫌な思いするだろうから、知らないうちにって。
この前の朝の時間に、俺はじめてイスミンに話しかけたんだけど、
実はそのときマッシーが席外してたのだって、
女の子の告白断るためなんだよねー。
ほんっとに、マッシーの愛の重さ、イスミンに教えてあげたいなー。
まぁ、教えようと話しかけた瞬間にあの王子様はキレるだろうからできないけどー!
と、
ご報告はこのくらいにしとこうかな!
てなわけで、マッシーの親友こと佐野光助でした!
バイバーイ!



