「前原って、結構良い男だよね。教室で実優のこと庇ったときとか、意外にもカッコよかったし」
「あれ?好きになっちゃった?」
「んー……少し気になるかも?」
「えっ!?」
つぶやいた梨花に問いかけた朱里。
その返事に、私は動揺して大きな声を上げた。
すると梨花はプッと吹き出して、
「冗談ですよー!あたし同級生には興味ないから! 実優はほんとにかわいいなぁ~」
言いながら、私の髪を乱暴にくしゃくしゃっと撫でた。
「もっ!もうっ!」
からかわれて、恥ずかしくて、顔を真っ赤にする。
でも、本当にドキッとして焦った。
冗談で良かったと胸を撫で下ろすと、
「これからはちゃんと聞かせてよ?」
肘でツンツンと私の体をつつきながら、梨花が言ってきた。
「これから……?」
「そう、これからコイバナ! いっぱい聞かせてよね!」
「っ……!」
にんまりと笑った梨花に、また思わず顔が赤くなる。



