弥生くんと華生くんも、興味深そうに部屋を眺めていた。

 ふとかけられていた時計が目に入って、示されている現在時刻に驚く。



「もう6時……!」



 資料室の整理をして、スーパーで買い物して……たしかにいろいろしたけど、もうそんな時間!?



「ほんとだな。お腹空いた」



 スーパーの袋を置いて、お腹を押さえた海くん。

 弥生くんと華生くんも、「腹減った……」とこぼしている。



「さっそくごはんにしよっか? 拓ちゃん、キッチン借りていい?」

「うん! こっち!」



 拓ちゃんに案内されるままキッチンへ。

 みんな料理はまったくしないと言っていたから、早く用意しよう。

 お鍋だから、たいして手間もかからない。