そこまで言ったあと、棗は口を閉じて、押し黙ってしまった。


嫌な予感がする。


「も、もしかして、回数が増えるごとに、脅すような言葉が送られてくるの?」


「……うん。そのとおり」


私の予想は当たった。


私の質問に、迷わずうなずいた棗。


「しかも『使わないと必ず死ぬ』って言うんだよ?普通じゃなくない?」


たしかに。


普通、なにかのサイトの会員にならないかと勧誘するとき、人を脅すような言葉を書いて送らないはず。


「なんで脅しなんか使うんだろうね」


「わかんない。でも、闇サイトの管理人がやばい人なのはたしかだよ」