こうなったら……。


立ちあがり、込谷さんをフェンスまで追い込む。


フェンスは、込谷さんの背中くらいの高さしかない。


突き落とせば、一発で死ぬだろう。


「教えてくれないなら殺してやる‼︎」


込谷さんの胸ぐらを掴み、そう叫ぶ。


だが、すぐに殺すのをためらってしまう。