心の中でそう思っていると、誰かに声をかけられた。


「山本さん」


はっとして、うしろを向く。


今は昼休み。


大半のクラスメイトが、教室にいない状態だ。


そんな状態で、私に声をかけたのは……。


「あっ、込谷さん……」


込谷さんだ。


込谷さんから話しかけてくるなんて、めずらしい。