闇サイトのヤミコさん

私が込谷さんに意識をかたむけてる間、響子と棗は楽しそうに会話をする。


「私さぁ、闇サイトってサイト、いらないと思うんだよね。だって、友達がいない人用のサイトっぽいじゃん。そんなの使ったら絶対に友達いない人って思われるわ」


「わかる〜、その気持ち。だいたい、友達いない人なんているの?」


「友達いない人?いるわけないじゃん」


「だよね〜」


それは私も同感だ。


いくら、地味で目立たない子でも、友達はひとり以上いるから。