それは、私も棗も同じだ。


同じクラスに友達がいなければ、自分から作るし、友達に裏切られたことは一度もないし。


逆に、友達がいない人のほうが少ないと、私は思う。


響子の言葉に刺激されたのか、棗が強い口調でつぶやく。


「……そうよ。私には友達がいるし、友達に裏切られたことなんて一度もないわ!私にはこのメールいらないわ」


このメールはいらない?


ということは……。


「光、響子。私、このメール削除するわ」