星空は「好き」を繋ぐ明日への光

「大丈夫?」

「だ……いじょうぶです……」

「危ないから掴まってろ」

「……?」


先生が自分の腕を出して掴まるように促した。

固まった私に、先生が、


「はやくしないと流星群見逃すぞ」と。

急かされた私は控えめに腕を掴んだ。

心臓が縮み上がっている。


何も知らない先生は平然としている、と思う。


ふたたび歩き出した先生に続いて私も歩き出した。



「寒くない?」

「もう寒くない」


その後は会話がなかった。

私はついていくことが精一杯だった。







「ついた」

先生の声が聞こえて、私は頭を上げてまわりを見た。


「きれい……」

真っ暗な空に広がる、星、星、星。

頭上でたくさんの星たちがあった。

いつもよりも近くにあって手を伸ばしたら届くかもしれない、とありもしないことを考えていた。



「ここ一番キレイに見えるんだよ」

「先生はよくここにくる?」

「…………昔はな」


今の間はなんだったんだろう。

何となく嫌な感じはした。

だけどあの雨の日みたいな先生の顔は見たくない。

「そうなんだ……」