星空は「好き」を繋ぐ明日への光

どこへ行っても私が行くところは海。

海は嫌いだ。でも好き。

家族との思い出がたくさんある海が好き。

だけどどこよりも嫌いな場所。



いろんな海を家族でまわった。

たくさん笑った。いつも笑顔が絶えなかった。

そんな思い出がたくさん蘇ってくるから海は嫌い。


ひとりでいると思い出してしまう。

最近は先生といたから、忘れてただけ。

いつでも思い起こされる、脳裏に現れる。

誰かに、忘れるな、ぜったい忘れるな、と言われてるみたいに。



そのままずっと変わらない景色を眺めていた。










もう海がオレンジ色に染まっていた。

さっきみたいに薄らではなく。

もう集合時間。



私今日なんのために来たんだろう。結局私がいなくたって上手くいっていて、当たり前で知っていたことだけれど。

先生に聞かせるお土産話もないよ……。


明日なんて言ったらいいんだろう。


時間になるまでひとりで過ごして、集合場所に向かった。

楽しかったね、あそこのご飯おいしかった、そんな会話が飛び交う中にぽつんといた。

私がいなかったことに、誰ひとり気づいていない。



わかっていたことだから、とくに何も思わなかった。


中身のない見学学習が終了した。