星空は「好き」を繋ぐ明日への光

自分でもびっくりしている。

最初は止まってばかりだったシャープペンも今はスラスラ進んでいる。

古典の内容なんて全く入ってこず、私はひたすら数学の問題だけを解いていた。









「花園がやる気出してると気持ち悪いな」

先生がぽつりとつぶやいた。


「べつに……だしてない……」

「ふーん、まぁそこまでやってれば大丈夫だろ」


先生が長い脚を組んで、私のノートを覗き込んでいる。

隣に座っているからか、どうしても距離が近くなってしまう。



「そこまで真面目にやると思わなかった、えらいえらい」

嫌ではないけど嫌。

うれしいけど嫌。




私は話を逸らすために、先生に訊いた。



「先生ってクールなんじゃないの?」


先生は目を見開いて、

「クール?俺が?」

「うん、よく女の子が話してる」

「クールじゃなくて無愛想なだけだろ」


私には気になることがひとつある。

聞こうか迷っていたけど、タイミングを逃していた。