星空は「好き」を繋ぐ明日への光

「せんせ……」

私の声が雨音にかき消される。


少しだけ先生に近づいて。

「先生」と呼んだ。呼んでしまっていた。


「花園?授業は?」


こういう顔を鳩が豆鉄砲を食らった表情っていうのかな。


「…………ちょっと…」

「サボったのか?」

「うん、先生は……?」

「今は授業入ってない」








その会話の後はお互い無言。

髪からひたひたの雨粒が落ちる。



このままずっとここにいたら風邪引くかな、って思うけれど、それでも戻りたくなかった。


沈黙が流れて、雨の音だけが響き渡っている。



私たちの間に沈黙が流れるのはひさしぶりで。

今日はいつもに比べて重い空気が流れている。




私は先生の方をちらっと見た。




あ……まただ。



先生が空を見上げている時は凝視できないほどつらそうな顔をしている。

何かあるかは誰が見てもわかるはず。