星空は「好き」を繋ぐ明日への光

放課後の日課になりつつあること。


教科書をスクールバックに詰めて誰よりも早く教室を出た。


階段をゆっくりゆっくり上がって、立ち入り禁止
!と書かれた看板も乗り越えて、ドアノブに手をかける。


ギィィと音がするドアを開けて、足を踏み入れると、生暖かい風が私の長い髪を揺らした。


気持ちの良い風に私は目を細める。



誰もいないと思われる屋上は落ち着くことができて。


窮屈な世界から抜け出せたような気がして。



少しだけ胸が膨らむ。


誰にも文句言われない、干渉されない自由な場所。


風になびく髪を手で押さえながら、柵に手をかけて町中を見渡す。


どこまでも広がる青空、建物。