星空は「好き」を繋ぐ明日への光

奇跡は一瞬だ。身体から力が抜けていく。



ここで目をつむってしまえばもう二度と開けられない。



もうだいすきな笑顔を見ることができない。そんなの嫌だよ。

こんな時でさえ生きたいと強く思ってしまうんだーー。





「お前はもうじゅうぶんがんばった。もういいんだよ……がんばらなくて。だから……っ」



間が空いた。先生が嗚咽を堪えて私に言う。




「だから……っもう……眠っていいんだよ…………」

「せ……ん……せ…………」

「俺だってほんとうは嫌だよ……。嫌に決まってる。でももう無理しなくていい。つらそうな顔なんて見たくないんだよ」

「っ」

「好きだから────」




もう目は開くことはなかった。

降り注ぐ朝日が泣いている先生をやさしく照らしているんだろう。



先生はさっきのように強い力じゃなくて包み込むように私を抱きしめて髪を撫でる。



もう先生の顔は見ることはできないけれど、先生の顔はわかる。



きっと目を細めて口元をゆるめて笑っているんだ。