星空は「好き」を繋ぐ明日への光

泣かないで先生。


私は先生の泣いた顔なんて見たくないんだよ。



私の目からも涙が落ちていく。

ふたりの涙が合わさってシーツに吸い込まれていく。




「なぁ、もう最期なんだろ?そんなの嫌なのに最期なんだろ?最期に泣かないで……俺の好きな顔見せてよ…………」

「っ……」

「泣いてほしくない……」

「せ……んせ……もわ……ら……て……」





私は泣いたまま笑った。きっと不細工だ。好きなひとに見せる顔じゃない。それでも私は笑う。


先生も笑っている。大粒の涙を流しながら。



先生の手が私の頬に添えられた。



頬を赤く染めた先生が、私に近づいて私の唇に自分の唇を重ねた。



好きなひととの涙のファーストキス。





「俺も結歌が好きだよ。誰よりも好きだ」



せっかく止めた涙がまた溢れてきたけれど、口の端を上げて笑った。



先生の泣いた顔は嫌いだ。



でも宝石のようにキレイな涙を零す先生は誰よりも美しい。



最期に映ったのはキレイな涙を流しながら、今までで一番やさしい笑みを浮かべる先生だった。