星空は「好き」を繋ぐ明日への光

「す……き………………」

「は、な……ぞ……の……」




先生はたくさんの涙を零しながら、私を抱きしめる。


今までとは比べ物にならないくらい強い力で。



先生の涙がぽたぽたと私の顔に落ちる。

嗚咽を洩らして泣く先生を私は初めて見た、そのくらい泣いていた。




「…………か…………ゆ……い…………結歌」




"結歌"


私の名前。何年も呼ばれなかった名前。


大っ嫌いで不愉快な名前だった。




『結歌の歌がたくさんのひとを結ぶように』

『不愉快な名前だね』





嫌いで嫌いで、二度と呼ばれたくなかった名前。

でも、先生に呼ばれるとこんなにもうれしいーー。





「ありがとう────」

「……っ」

「少しだったけどいっしょにいられて楽しかった……お前のおかげ……ほんとに……っ」





最期だから奇跡が起こったのかな?


身体が少しだけ軽い。



私は必死に手を伸ばして先生の涙を拭う。



いつもいつも先生がしてくれたように。拭っても拭っても流れてくる涙をすくいあげる。