星空は「好き」を繋ぐ明日への光

男のひとは窓の方を指さした。

「見て」




ひとりで向こうを向くことができない私をぐるっと動かして、「空」と言った。


わぁと声を洩らしそうになる。窓の外にはたくさんの星。



宝石をちりばめたような星たちがずらりと並んでいる。



無数の煌めく光が夜を照らしているよう。おもわず掴みに行きたくなるほどキレイ……。



手を伸ばしたら届くかなとありもしないことを考えてしまうくらい。

圧巻の夜空だと思った。




「星空ってキレイじゃない?俺たちよく見てたんだよ」


「大切なひとと見る星はより一層キレイに見えるんだって」




顔をほころばせて笑う。ほんとうによく笑っているなぁ……。私までうれしくなる。

大切なひと?私が?思い出せないのに……。





「花園は俺のことどう思ってたか知らないけど俺にとってはずっと前から大切なひとだよ」



切なくてうれしくて涙が溢れそう。頭を撫でてくれる手も懐かしい。


笑顔もぜんぶぜんぶ夢の中のひとに似てる。