星空は「好き」を繋ぐ明日への光

「服なんて洗えばいい。どうしてもだったら買えばいいだけだろ。お前の方が大事に決まってる」



先生はいつも通りやさしく私の髪を撫でる。目をつむっているから見えない。

けれど、先生はぜったいやさしい顔をしている。



「これでほんとに寝てたらひとりで話してるだけなんだけど」




あ……先生はわかっている。私が寝たふりをしていることに気づいている。

あぁ泣いちゃだめ。泣いたら寝たふりしてたのバレてしまうから。もうバレているけれど。

泣いちゃだめって思っているのに涙が流れていて。

きっと今頃まくらを濡らしている。



「フッ、やっぱり起きてんじゃん」



私は目をパチッと開ける。案の定先生は笑っていて。



「き、づ……い……てた……?」

「最初は寝てんのかなって思ってたけどまぶた微妙に動いてたから」

「……っ」

「寝たふりはもっとうまくなってからやれ」




先生はいつも通り笑っている。さっきのことなんてなかったかのように笑っていて。