星空は「好き」を繋ぐ明日への光

「……ありが……とう」

顔を上げれば先生はいつものようにやさしい笑みを浮かべていた。

「でも、えらかったな」

先生は抱きしめながら私の髪を撫でた。

私の髪を撫でながら、笑った。

ボロボロになった顔を見て笑った。


「泣けるようになったじゃん」

「…………」

「泣きたい時は泣いてればいいんだよ」


先生は私の頬を包み込んで、そっと涙を拭った。

「間に合ってよかった」

「あ……り……がとう」








「帰ろ」

先生が座り込んでいる私に手を伸ばす。何度目の光景だろう。

先生は私の手を掴んで歩き出した。

膝を打ってはやく歩けない私に合わせて。


「先生、私の家こっちじゃない」

「知ってる」

「え?」

「そのまま帰れないだろ。俺の家の方が近いから」

言われるがままついていくとマンションが見えてきた。

エントランスホールを通って10階に向かう。


「入って」

「え、このままはいったら……」

「そんなこと気にしなくていいから」