星空は「好き」を繋ぐ明日への光

帰り道。

「ゆうちゃん……?」

「みさ……き?」


ふたりで歩いていた時、美咲さんが先生に声をかけた。

ゆうちゃん……?先生はひどく動揺していた。

そしていつもみたいに悲しい表情を浮かべている。

ふたりが幼なじみだとしたらすべてのパズルピースがはまる。

切なげに空を見上げる先生と屋上から飛び降りたという美咲さん……。

美咲さんと先生は似ていた。悲しい表情がそっくりだった。



「ゆうちゃん……あの時……」

「…………」

「もう忘れて、気にしないでほしいの」

「ごめん……美咲」


ポタッと私の頬に何かが当たった。

空を見上げると雨が降り出していた。


「ごめん……」

先生は私と目が合ってもすぐに逸らして、表情変えずにどこかへ行ってしまった。


初めは小さかった粒が大きくなって、アスファルトに水たまりを作っていく。


後ろを振り返ったけれど、先生はもういなくて。

黄色やピンク、青、紫……いろいろな傘が広がっていただけ。

私たちの脇を中高生が通り過ぎていく。

カバンから小さな折りたたみ傘を取り出して広げた。

小さいからはみ出してしまうけれど、何もないよりはマシだろう。


美咲さんの顔が先生とまた重なって、見てるだけでつらくて。

美咲さんのとなりで雨が止むのを立ちすくんで待っていた。