星空は「好き」を繋ぐ明日への光

「わたしね、屋上から飛び降りたんだ」

「…………」

「嫌になって飛び降りたんだけど死ねなかったの」


美咲さんの瞳が濡れている。透明な水が落ちてきそうなほどに。


「わたしは自分の意思で選んだのに幼なじみは自分のせいだと思い込んでしまって。違うよって言いたかったのに会えなくて……どこにいるかもわからなくて」

「…………」

「私だけしあわせになっていいのかなって」


美咲さんは左手の指輪を悲しげに眺めていた。

白くて細い指につけられたリングは彼女にとても似合っていて。


「ごめんね、こんな話して。私明後日帰るからもう会えないんだけどね」

「会わなくていいんですか……?」

「うん」と言われたら何も言えなくて。

美咲さんはべつの話を始めたから私は耳を傾けた。

これ以上この話はできなかった。



▷ ▷ ▷


「そろそろ帰ろうか、ゆいちゃんありがとう」

「こちらこそ」