星空は「好き」を繋ぐ明日への光

理科準備室をあとにして昇降口に向かう。

校門をくぐると美咲さんが待っていた。


「遅くなってごめんなさい……」

「大丈夫だよ」


美咲さんの「行こ」を合図に歩き出した。

グラウンドから聞こえてくる運動部の声。体育館からはボールがつく音が聞こえてくる。

私とはかけ離れた青春の場なのかなぁ……。

さっきのことが今も頭に残っていて。私の頭は先生しかいないんじゃないかと思うくらい。

楽しい日々はあっという間に終わって長続きしない。

そんなことを考えながら歩くと公園が見えてきた。

子どもすらもいない公園。手入れされてないのか雑草が生い茂っていて、風に揺られてブランコがギイギイと動いている。



少し経って美咲さんは口を開いた。


「ゆいちゃんってほんとにやさしいのね」

「……っ!?」

「車いすのこと聞いたりしないし……」


それは聞かれたくないと思ったから。

私なんてとくに聞かれたことないことがたくさんあるから。