星空は「好き」を繋ぐ明日への光

「掃除当番?」

振り返らなくてもわかるよ……。先生の声を聞き間違えるはずないから。

「そう……です」

「じゃあ、よろしく」


先生は何事もなかったかのように私の横を通り過ぎていったから、しばらく動くことができなかった。

結局気にしていたのは私だけだったんだと思い知らされて。

知ってた……けれど、どこかで期待してたんだ。

声かけてくれるんじゃないかなって。

先生が黙々と仕事をしている脇で私は掃除をしていた。


いつもだったら笑いかけてくれたのかな。

もう笑った顔を見ることはできないのかな。

私と比べ物にならないくらいかわいい桜花さんに笑いかけてるのかな。

掃除が終わったあとは「ありがとう」とひとことだけ。


生徒以上になれたかなって期待していたのに。

今では元通り。出会う前より下かもしれない。

完全に無視されなくてよかったと安堵する自分もいて。


こんな思いするならずっとひとりでいればよかったな……。