「だってふつう、車いすの知らないひとが泣いてたら声かけないでしょう?」
「そ、それは……声かけた方がいいのかなって」
「あははは、わたしはうれしかったよ」
左手を口にあてて上品に笑う美咲さんの薬指にはシルバーリングがはめられていて。
結婚してる?会いたいひとがいるけれど、わたしには会いたくない?
『"これ"だから通えなくなっちゃったんだけどね』
元々は車いすじゃなかったってこと……?
「誰に会いにきたんですか?」
聞いてはいけないことだったのかもしれない。でも私は気になってしまったんだ。
なんでこんなに気にしてるんだろう。私はひとなんてどうでもいいのに。
「誰っていうか、幼なじみとの思い出の場所なんだ」
「…………」
「懐かしいなぁ〜。授業サボったり、入っちゃだめなのに屋上に入ってみたり、怒られたらどうしようっていうドキドキも青春だったのかなぁ」
「そ、それは……声かけた方がいいのかなって」
「あははは、わたしはうれしかったよ」
左手を口にあてて上品に笑う美咲さんの薬指にはシルバーリングがはめられていて。
結婚してる?会いたいひとがいるけれど、わたしには会いたくない?
『"これ"だから通えなくなっちゃったんだけどね』
元々は車いすじゃなかったってこと……?
「誰に会いにきたんですか?」
聞いてはいけないことだったのかもしれない。でも私は気になってしまったんだ。
なんでこんなに気にしてるんだろう。私はひとなんてどうでもいいのに。
「誰っていうか、幼なじみとの思い出の場所なんだ」
「…………」
「懐かしいなぁ〜。授業サボったり、入っちゃだめなのに屋上に入ってみたり、怒られたらどうしようっていうドキドキも青春だったのかなぁ」



