星空は「好き」を繋ぐ明日への光

だけどほんとうは嫌だった。見たくなかった。

みにくい感情が溢れ出してどうしようもなくなる。

「そんなことない」

「先生今日忙しいですかぁ〜?」

「今日はべつに」


初めは遠かった距離も私が足を進めるから近くなっていく。

下を向いたまま階段を上がろうとした時。


「私数学で質問したいところあるんです〜!先生教えてください〜っ!」

思わず、足を止めてしまいそうだった。


「いいよ」


え……桜花さんは笑みを浮かべている。横目でもわかった。

私は気づかれないように何食わぬ顔で階段を上がった。

桜花さんは学年トップだと聞いたことがある。

半分よりも少し上をさまよっている私とは大違い。

先生に近づくため……?私に見せつけるため……?

ほんとうのことなんてわからないのに、こんなことを思ってしまう私はなんて性格が悪いのだろう。

もう私には関係のないことなのに。

私はもう死ぬんだから。どうだっていいんだ。

私は自分に言い聞かせていた。