星空は「好き」を繋ぐ明日への光

ほんとうはずっと歌いたかった。

だけど、口にはできなかった……。

私の声を好きだと言ってくれた先生に私の声を届けたい。

いつになるかわからない……。生きてるうちに歌える保証もない。

それでもいつか届けたい────。



「歌えるようになったら聞かせて」

繋がれてない方の手で私の髪をくしゃくしゃに撫でた。

ボサボサになるとか、もうどうでもよかった。


「うん……!」

「また泣いてる」


「泣いてない……」って言おうとしたのに言葉にならなかった。

「泣くことは悪いことじゃないからな」

「うん……っ」


花火がぼやけて、先生の顔もぼやけて。

繋がれたふたつの手に私の涙が落ちていく。

自分がなんで泣いてるか、わからない。




「約束」

先生が私の髪から手を離して、私の前に小指をだした。

私も小指をだして、先生の小指に絡める。

キレイに咲く花たちの下で。



私の口元がぎこちなく緩んだ。少しだけだったけれど、口角が上がった。

先生も口元を緩めてとびきりやさしい笑顔を見せてくれた。



このキモチをなんて言うんだろう。

たぶん、"しあわせ"って言うんじゃないかな……?