星空は「好き」を繋ぐ明日への光

バーン!!っと大きな音が頭上から聞こえてきた。

あらゆるところから歓声が上がる。

漆黒の空に色とりどりの大きな花を咲かせて儚く消えていく。

その儚さが美しいと思った。

一瞬で消えるのに心にはずっと残る。

花火を見たのは何年ぶりだろう。

懐かしいりんごあめ、わたあめ、花火のにおい、音が私の中に刻まれた。


思い出となって。


まわりはカップル……カップル……カップル……。

どのカップルも肩を寄り添って座っているし、手まで繋いでいる。

私たちもカップルに見えているのだろうか。

だって私の右手が大きな手に包み込まれているから。



「キレイ…………」

「だな」


私は最近なんでこんなに涙があふれるんだろう。

今私はなんで泣きたいんだろう。

私の頬を一滴の涙が伝った。

初めは一滴だけだったのに、溢れ出したら止まらない。

洟をすすった私に先生が気づいた。気づかれたくなかった私は下を向いた。

「どうした?」

「ううん……」