星空は「好き」を繋ぐ明日への光

先生と急接近した日、先生の前で大泣きした日、今日は何が起こるだろう。

この時の私はすでに気づいていた。

イケナイ行為だってことに。近づくことはイケナイって頭では理解していた。

"先生と生徒"の関係だから。




少し歩くと、私の鼻をあまい香りがくすぐった。

私の目がある屋台に止まる。

立ち止まった私を見て先生も立ち止まった。


「食べたい?」

「食べたい……」



「大きい方ひとつください」

「500円ね」


やさしそうなおじさんが言った。私が財布を出してお金を払おうとした時、おじさんの手には500円玉がのっていた。


「お嬢ちゃん、彼氏さんに買ってもらえてよかったね」


豪快に笑いながら、渡してくれた。

少しつやつやしていて、真っ赤で丸くて。

両手で受け取ると、さっきよりもあまい匂いが感じられた。



彼氏さん…………私の顔も目の前のりんごあめのように真っ赤に染った。