星空は「好き」を繋ぐ明日への光

「………き…………まって………」


私は先生をまじまじと見つめる。

苦しそうに歪む顔、熱だからか、誰かが関係しているからか。

私にはもちろんわからない……。


離れようとする私をぎゅっと抱きしめ続ける。

私がいくら抗っても男のひとに勝てるわけがない。


歪み続ける顔は空を眺めている顔にそっくりなんだ。

あの雨の日と同じなんだ。


「おね……が……い……」

先生の目から涙が零れた。一滴だけ先生の頬を伝ってまくらに落っこちた。

「ごめん…………まっ……て」


その時私の視線はある写真に止まった。


ベットの脇に置いてあるピンクの可愛らしい写真立て。


そこには肩を寄せあって座るふたりの姿。


小柄な身体にストレートのキレイな髪、大きな瞳。


そのとなりでしあわせそうに笑うのは先生で。


ブレザーを着ているから高校生の時だろうか。


後ろに見えるのは間違いなく私が通っている高校。






『先生って』

『うん?』

『ここの高校に通ってたことあるんですか?』

『…………そうだな』




わからないよ先生……。

先生は誰を想っているのーー?

なんで私こんなに苦しいの?


私に笑いかけてくれた先生は……抱きしめてくれた先生は……。

ほんとうの先生なのですか……?