星空は「好き」を繋ぐ明日への光

昇降口に向かって、サンダルから茶色のローファーに履き替えて外にでた。

つま先をとんとんとコンクリートに打ちつけて歩きだす。



いつもは笑わないはずの先生が笑っていた。

いつもはあまり話さない先生が話していた。



正直いってどうでもいい。

でも私はあの寂しそうな顔が気がかりだった。


気のせい、気のせい。


だって私はあの時決めたんだからーー。


ひととは関わらないって。

罪を償うために笑わないって。



気のせいと言い聞かせるように頬をパチンと叩いて学校を後にした。