星空は「好き」を繋ぐ明日への光

いつもは階段を上がるけれど、今日は屋上に行く予定もなく階段を下る。

私ははっとなった。

前の私ではひとりでもかまわず行っていたのに。

先生がいないから屋上も行かないと、変わってしまった自分にひどくびっくりした。



校舎を出れば、低くなった太陽が私を照らした。

光も気にせず、せっせと歩いて私はある場所に向かう。


けれど、心臓はバクバクだった。

電車に乗って、向かった先は……。

通りかかるだけにしようとしたけれど、マンションのエントランスから出てきた先生と目が合ってしまった。


先生は私を見て一瞬驚いた顔をしながらも、何食わぬ顔で近づいてきた。



「花園……?」

掠れた声で私を呼ぶ。意識が朦朧としていて、顔も赤く、ふらふら。

「先生どこに行くの……?」

「薬買いに行こうかなって」


咳もしていて。

当たり前だけど苦しそうで。


「私が買ってくるから先生家に戻ってて」