星空は「好き」を繋ぐ明日への光

私は唇をぎゅっと結んだ。



先生が私の困惑した顔を見て、


「ごめん、そんなの人に言うことじゃないよな」

「……?」

「前に似てる人がいたから気になっただけ」


私を見て申し訳なさそうにする先生の目は悲しそうだった。

口元は緩んでいるけれど、目には悲しみが浮かんでいる。


他人をよく見ようとしない私にもよくわかった。






しばらくの間沈黙が流れる。




▷ ▷ ▷



「もうそろそろ帰った方がいいんじゃない?」

沈黙がずっと多くて、時間を忘れていたけれど、もうかなりここにいる。

帰るにも帰れず、どうしようか迷っていた時にかけられた言葉に安堵している自分がいた。


私はスクールバッグを肩にかけて、踵を返した。



「気をつけて」



その声に反応することなく屋上をでた。



これが先生との出会い。