星空は「好き」を繋ぐ明日への光

少し経って先生が戻ってきた時、先生の手にはチケットが握られていた。


「はい、これ」

「え……わた、しお金払います……!」

「いいから」


間髪入れずに言った先生に渋々頷くしかなかった。

申し訳ない気持ちが大半を占めていたけれど、すごくうれしかった。

どこまでもやさしい先生に私の決心は揺らごうとしていた。


真っ暗で丸い建物に足を踏み入れて、腰を下ろして、目の前に広がるだいすきな星たちをみても。


私の頭の中には先生しかいなかった。


「こちらに見えるのは────」


必然的に先生の方を見る。


腕組みをしながら真剣に話を聞く先生の姿。


長いまつ毛とキレイな鼻筋、顎のシャープ。


頭から揉み消したい、のに、焼きついて離れない。


何度も消したいと思った。でも離れたことなんてなかった。


先生の言動に翻弄されてるみたいに。



「花園何座?」

唐突な質問に驚きながらも「牡牛座」と答えた。

「じゃあ、あれだ、最輝星はアルデバランだって」

素直にキレイだと思った。