「い…今…私の事何て言った…?」

とぼけたような顔をする古瀬。
こいつ…どこまで私を…

「聞こえなかったの?!これ以上付き纏うならアンタを殺すって…」

「ううん。そうじゃない。その後、名前言ったよね?何て…」

この根暗女…本当意味がわからない。
陰キャのクセにこの私をからかうなんて…

「アンタの名前を言っただけでしょ?古瀬沙依。」

私は疲れたように言い捨てた。
すると、古瀬は驚いた様子でこう言った。





「何言ってるの?古瀬さんはあなたでしょう?」