振り返った先には、宣伝から帰ってきた円と武田くん。
それから2人の宣伝につられてやってきた女の子たちがたくさん。
執事姿の円、最高にかっこいい!!
……って
今はそれどころじゃない!
「ち、ちがっ……!彼氏じゃなくて!」
ハルくんから大股2歩しりぞく。
「幼なじみです!!」
ごかいはちゃんととかないと。
……どうして円もハルくんもしかめっ面してるの?
「あらら~、幼なじみだってさ」
「聞いた」
「イケメンだし強敵じゃん。どうすんの」
「……別に」
「不機嫌になっちゃって」
「その指噛むぞ」
「こーっわ」
イラついてる円のほっぺたを指でつっつく武田くんは、おもしろおかしそうに喉仏を鳴らす。
ひええ!武田くんやめて!
これ以上円を怖くさせないで!
「知り合いならうちのクラスに寄って行ってもらえば?」
「え、でも……」
「今なら席も空いてるし」
あ、ほんとだ。
クラスメイトの言葉どおり、列がなくなって、室内もすっきりしてる。
お昼どきをすぎたからだろうか。
「まあ、また忙しくなりそうなんだけど」
「あはは。女子たちが集まってきちゃうんだよね~」
苦笑いする武田くんの周りには、女の子たちがバチバチ火花を散らしてる。
モテるのも大変そう。



