「好きなの!わたし、そばにいたい」
「ごめん。忘れられない人がいるんだ」
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元・お嬢様の寧音は、同居最終日に円に告白するも振られてしまいます。
それから同じクラスになり席も近くなったふたり。一生懸命ただのクラスメイトとして振る舞おうとする寧音ですが、どうやら円にそのつもりは…。そして、ふたりを繋ぐ鍵となる「バイオリン」。ふたりを見守る登場人物たちもあたたかく、本当に優しい音色が紡がれている世界でした。
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ぐっと引き込まれるはじまりから、最後の最後まであっという間でした。一人ひとりの心情が丁寧に描かれ、譜面の音符が陽だまりに照らされ唄っているようでした。ふたりの幸せ、みんなの幸せをずっとずっと願っています。
素敵な作品を本当にありがとうございました!